遺伝子組み換え技術が実現する「植えて育てる薬」

最近では、自家栽培が流行っていますよね。コンビニでも、ちょっとした野菜の栽培キットが販売されています。

気軽にお家でネギや大葉を採取して、料理に使う。とても便利で楽しいですよね。

こんな感じで、お薬も家で育てて採取できたらなあ・・・なんていうのは夢物語でしょうか。

じつは、これは夢物語ではありません。現実に可能なのです。

遺伝子組み換え技術と植物工場技術

どうやってこんな夢物語のようなことが可能かと疑問に思う人もいらっしゃると思います。これを可能にするのは、遺伝子組み換え技術と植物工場技術です。この2つの技術をうまく組み合わすと、植えて育てる薬が実現可能なのです。

遺伝子組み換え技術を植物に適用して、さまざまなタンパク質を植物に作らせることができます。薬の成分の多くはタンパク質なので、タンパク質を自在につくることができるということはつまり、薬を自在につくることができるのと同じことなのです。

なぜ必要なのか?

たとえば、現実に研究された例を挙げると、イチゴに薬の成分であるインターフェロンを作らせることができます。インターフェロンは抗ガン剤にも使われていますし、免疫機能を高める薬の成分としても有名です。

インターフェロン入りのイチゴ、なんだか食べたくはありませんよね。でも、動物ならどうでしょうか。

ペットたちも、人間と同じように病気になります。人間なら、自分で薬を飲むことができるのですが、動物は薬を自分から飲むことはあまりありません。

薬って、美味しくはありませんよね。動物にとっても同じことです。動物は、美味しくないものは本能的に食べようとはしません。いくら飼い主さんが愛するペットを思って薬を飲ませようと頑張っても、ペットは吐き出してしまいます。

とくにワンちゃんは、歯周病になりやすいので、歯ぐきにお薬を塗ってあげないといけません。でも、ワンちゃんは薬がきらいなので、どうしても嫌がります。薬を塗ろうとしても、うまく塗ってあげることが難しいのです。

そこで、インターフェロン入りのイチゴの登場です。これならワンちゃんも嫌がりません。飼い主さんは、イチゴを歯ぐきに塗ってあげればよいのです。ワンちゃんも、イチゴを美味しく食べながら、歯ぐきに薬を塗ってもらえるので喜びます。

こうした技術はまだまだ研究段階ですが、実際にワンちゃんの歯周病にこのインターフェロン入りイチゴが効果を発揮しました。人間用に応用される日も近いでしょう。

いつの日か、自宅でお薬を栽培できる日が来るかもしれません。

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